Tシャツの歴史から知るクラスTシャツの歴史

クラスTシャツとは文化祭や体育祭など学校行事で着るおそろいのTシャツのことをいいます。近頃は学校イベントだけでなく企業の展示会やスポーツサークルなど幅広く活用されています。国内でクラスTシャツが登場し始めたのは1980年代頃だといわれていますが、その歴史はTシャツの起源にまで遡ります。今では性別や年齢を問わずアウターとして着るTシャツですが、もともとはアメリカやヨーロッパで軍服の下に着るインナーだった歴史があります。

アウターとして用いられるようになったのは第二次世界大戦後のことで、アメリカの大学で体育の授業のスポーツ着として貸出したことがきっかけです。返却をスムーズにするために数字をプリントしたことが学生の間で評判になり、1950年代になるとアメリカの映画俳優達が映画の中で着用、1960年代にはロゴをプリントしたTシャツが広がりその後もさまざまに進化し続けて現在に至ります。日本でTシャツが普及したのも映画の影響で、既成の秩序に捕らわれず無軌道な行動をする若者達の間で流行しことがきっかけです。1966年頃から若者達の間で一般的に着られるようになり、様々な柄や染めが登場します。

1980年代になるとプリント技術や加工技術の進歩に伴いカジュアルやスポーツウェアのメインアイテムとなり、若者だけでなく幅広い年代層を対象としたオリジナルTシャツが作られるようになっていきます。このようにクラスTシャツの歴史はオリジナルTシャツの歴史でもありますが、現在では中学生や高校生だけでなく、スポーツ応援団や親子行事などチーム意識を高めるために様々なシチュエーションで利用されています。

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